France革命は近代政治思想に重大な影響を及ぼした。
社会主義革命に連なる近代革命幻想を作り出した一方、
革命時の暴力、破壊への反省懐疑、保守主義をも作り
出した。
近代革命主義派、進歩主義者は、革命を進歩と肯定、
破壊を過小評価、革命が世界各国に波及することを
期待妄想した。
日本明治維新を、France革命を基準に裁断、France
革命の様なBourgeois革命の域に達成せず、不徹底で
遅れた駄目なものだとした。
明治戦前日本の矛盾も、革命が不徹底で、封建性が
残存した故、とされた。
管見では、評価の方向が全く逆である。どの国も同
じ過程で社会発展進歩すると想定し、特定の国の歴
史を基準にして他国の歴史を進歩だとか遅れるとか
裁断するのは無理、誤りである。
保守主義の成立、の点に注目すれば、日本では西南
戦争で守旧派、武家主義者が反発を試みたものの鎮
圧された。
明治維新は保守主義を生み出さず、前時代徳川体制
江戸時代が徹底して否定された。
明治維新が不徹底なものだとの見方は誤りで、過度
の徹底した破壊が実施されたと見るべき。
戦術面では、日本が島国でのみ通用した武士道に固執
し、大陸流戦術導入し損ねたのは不利な材料だけど、
社会制度、社会思想を安直に進歩か封建後進か、裁断
するのは無理。
日本は大陸文明に比べて、階級制度、旧体制が脆弱で、
明治維新はFrance革命に比べて犠牲者数はすくないけ
れど、破壊の程度は激しいと見られる。
旧来の権力抑制の仕組みを含めて、徹底して壊された
ので、抑制機構が不足した明治戦前日本体制は暴走し
た、と見られる。
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