萱野稔人著「成長なき時代のナショナリズム」
角川新書、15年10月。
著者は、日本が先の大戦での加害責任としてそれなり
に謝罪し、責任を果したとし、左翼流の謝罪不足論を
採らず。
しかし中曽根、小泉、安倍各政権での靖国参拝は、
謝罪を帳消しにする愚挙と批判。
Net右翼は、78年(33回忌)A級戦犯合祀を受けて
左翼が靖国批判に転じ、中共やS Koreaを反日反
靖国に誘導、焚き付けたとする。
でもそれは、合祀問題以前に、53年、Nixon元大統領
が副大統領の時、当時の吉田総理から靖国参拝要請され
て拒否、それが千鳥ヶ淵墓苑設置の理由の一つとされ
ることを無視した愚論。
著者は、靖国に代る無宗教の国立戦没者追悼施設が
必要だとする。
拙者は、靖国讃美にも無宗教新施設も不要と見る。
右派は、日本神道は、戦後形式上は宗教法人化され
たにしても、本来非宗教(戦前体制では実質超宗教
にされた)なのだから問題ないとするけど、靖国は
古神道から逸脱したものであることを無視。
安倍総理側近の一人とされる萩生田氏は、共和党
Nixonのことを知らぬお粗末対応。
13年総理参拝時、Obama政権が批判したのに対して、
反日民主党だからそんな批判をする、共和党なら
それは無い、と逆切れ。
著者は反靖国の立場だけど、管見では靖国は、
反米Nationalismの道具、戦後被害者、敗北感情
への手当。
靖国政治利用は、敗北隠蔽工作。本書は対米
Nationalism問題に論及せず。
日本権力側は、敗戦直後から、一億総懺悔論を
提起するなどして、戦争責任有耶無耶化を進め
たけど、靖国神社免罪、利用継続も恐らくその
一環。
でもそれは、連合国の戦後処理や、占領軍流
解放史観への反抗反逆。
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